面接が苦手と感じる人の克服方法【男女200名アンケート結果】

2025年5月3日

「面接が苦手」と感じているのは、あなただけではありません。実際、面接への不安や恐怖は、転職活動における大きな障壁のひとつです。

そこで今回は、実際に「面接が苦手だったけれど、克服した経験がある」男女200名にアンケートを実施し、そのリアルな声を集めました。

緊張しやすい人、うまく話せない人、過去の失敗がトラウマになっている人……それぞれがどのように壁を乗り越えたのか。悩みに寄り添いながら、効果のあった対策を具体的にご紹介します。

面接が苦手と感じる人の克服方法【男女200名アンケート結果】

転職を考えているけれど、「面接がとにかく苦手で動き出せない」――自力で面接が苦手なことをどうにかしたいと考える人もいるでしょう。そういう場合には「あなた自身をどう伝えるか」が問われるタイミングがやってきます。

そこで今回は、実際に面接への苦手意識を乗り越えた男女200名にアンケートを実施し、「どうやって克服したか」を聞いてみました。

緊張、不安、自信のなさ…。誰もが一度はぶつかる“面接の壁”に対し、どのように立ち向かったのか。リアルな体験談から、あなたの不安を解消するヒントが見つかるはずです。

緊張しやすい人に最も効果的だったのは「場数」

面接になると頭が真っ白になる、手が震える――そんな「緊張しやすさ」に悩む人に最も効果的だったアドバイスとして、多くの回答が集まったのは「模擬面接を繰り返して慣れを作る」ことでした（74票）。

事前に質問を想定して回答を準備する「イメージトレーニング」や、合否ではなく“対話の場”として捉える意識づけも一定数の支持を集めましたが、やはり実際に声に出して練習する経験が、自信と安定した受け答えにつながるようです。

実際のアンケートでも、「とにかく回数をこなして“場に慣れる”ことが一番だった」「最初は緊張で早口になったが、ハローワークの面接練習を何度も受けたことで、質問の流れや自分の話す順番が自然と体に染みついた」など、“数を重ねること”を重視した声が多く寄せられました。

また、「志望動機や自己紹介を何度も音読して録音し、自分で聞き返したことで、話すテンポや語尾の癖に気づけた」「スマホで模擬面接を撮影し、目線や表情のチェックをした」といった“自分を客観視する”工夫を取り入れた事例も見られます。

模擬面接の相手も、必ずしもプロである必要はなく、「家族や友人に頼んで練習台になってもらった」「就活支援サービスの無料練習をフル活用した」という声もあり、環境次第で十分に対策が可能であることがわかります。

「面接に正解はない。でも、練習すれば“自分の型”ができてくる」。そんな実感が、苦手意識を克服した人たちの共通点でした。

アピールが苦手な人は「事実共有」でハードルを下げる

自分をよく見せることに抵抗を感じてしまう人は少なくありません。「アピールするなんて自信過剰だと思われないか」「誇張しているようで嘘をついている気がする」といった葛藤から、必要な情報すら控えてしまうケースもあります。

そんな人たちに最も効果的だったとされるのが、「アピール＝誇張ではなく、事実を共有すること」と捉える考え方（39票）。実績やエピソードを“盛る”のではなく、実際に感謝された経験や、自分が取った行動とその結果をそのまま伝えるという姿勢が、多くの支持を集めました。

自由回答でも「“自分がやったこと”を事実として伝えればいいと気づいたとき、すごく楽になった」「“実際に上司から褒められたこと”をそのまま言うだけでも、自信につながった」という声が寄せられています。また、「自分の“好きなこと”や“熱中したこと”を語るうちに、自然と強みが伝わっていた」という体験談もありました。

加えて、「エピソードを話すことで、自分でも気づいていなかった強みを再発見できた」「伝えるのが苦手でも、出来事を時系列で説明するだけで説得力が出た」といったように、“飾らない言葉”だからこそ伝わる強さがあることも伺えます。

面接は“自己主張”ではなく“事実の伝達”であると捉えることで、ハードルは一気に下がります。「ありのままを話すことが、結果的に一番自分をよく見せてくれた」と語る声からも、それが実感として裏付けられています。

「落ちたらどうしよう…」恐怖心を和らげた意外な視点

「面接に落ちるのが怖い」「また否定されるんじゃないか」――そんな不合格への強い恐怖は、面接そのものへの苦手意識と直結しています。今回のアンケートでも多くの人が、恐怖心を持ったままでは自分の良さが伝えきれなかったと語っています。

この悩みに対して最も支持を集めたのは、「企業が選ばれる立場でもある」と視点を反転させるアドバイス（36票）でした。受け身ではなく「こちらが選ぶ側でもある」と考えることで、過度な緊張がほぐれたという声が多く寄せられています。

実際、「企業と自分は“対等な立場”だと考えるようにしたら、不思議と緊張しなくなった」「自分も企業を見極めるために面接をしていると思えたことで、冷静になれた」という具体的な経験談も見受けられました。

さらに、「ここで落ちたら終わり」という“全部乗せ思考”をやめること（33票）や、「就活・転職はご縁とタイミングのゲーム」だと割り切る姿勢（33票）も、恐怖を和らげるきっかけとして高い支持を得ています。

自由回答では、「面接がうまくいかなくても、“その企業と合わなかっただけ”と捉えるようにした」「最初から“全部受からない前提”で臨んだら気が楽になった」という声もありました。また、「評価されるのはスキルであって、自分の人格が否定されているわけじゃない」と自分に言い聞かせたことで、自信を保てたという意見も見られます。

「落ちること」そのものにフォーカスするのではなく、「合わなかったから断られた」と捉え直すことで、自己肯定感を保ったまま次に進めたという回答者が多数いました。恐怖を力に変えるには、「結果」ではなく「行動」に焦点を当て、未来志向で動くことがカギとなりそうです。

「話すのが苦手」に効いたのは“うまく話そうとしない”勇気

「言葉が詰まってしまう」「何を話していいかわからなくなる」――そんな“話すこと”そのものへの苦手意識は、面接において大きな壁になります。しかし今回のアンケートでは、「うまく話そうとしない」「伝わることを重視する」というシンプルな意識転換（41票）が、多くの人の支えになったことがわかりました。

たとえば、「最初は“何を話せば正解か”ばかり考えていたが、“とにかく伝わればいい”と思ったら自然に話せるようになった」という声や、「完璧な答えを出すより、誠実に話す姿勢が伝わるほうが大事だと気づいた」といったコメントが目立ちました。話すことに苦手意識がある人こそ、“言葉選び”にとらわれすぎない姿勢が、結果として自分らしい受け答えを引き出してくれたようです。

具体的には、「質問にはまず一文で答えてから説明する」「話すことを3つに絞る」「あいづちやうなずきで会話のリズムを整える」といったテクニックも効果的だったという回答が多数。自由記述でも「一語一句準備しないようにしたことで、むしろ自然な会話になった」「話すことを台本化するのをやめて、“思い出しながら話す”ようにしたら楽になった」といったリアルな工夫が共有されていました。

「話すのが苦手」な人が面接で求められるのは、流暢さではなく“伝わる誠実さ”。そのことに気づき、“うまくやろう”という重圧から自分を解放できた人たちが、結果として緊張を乗り越え、自信を持って話せるようになっていることが浮き彫りになりました。

トラウマ克服の鍵は“笑い話に変える”自己昇華術

「うまく話せず沈黙が続いた」「最後まで目を見て話せなかった」――過去の面接での失敗体験が強く心に残り、次の面接に挑む勇気を奪う。そんな“トラウマ”を抱える人は決して少なくありません。アンケートでは、そのような感情を乗り越えるうえで最も効果的だった方法として、「失敗を笑い話として昇華させる」（33票）が最多票を集めました。

自由記述には、「あのときの面接官の表情まで覚えていて怖かったが、友人に話して笑い飛ばしてもらえたことで気持ちが軽くなった」「“またやったらどうしよう”という怖さをネタにしたら、次は冷静に臨めた」など、“失敗を語ることで消化する”というプロセスが、前に進む力になったことが伺えます。

そのほか、「そのときと今の自分は違う」と自己成長を認識する（32票）、「なぜ失敗したのかを言語化して整理する」（30票）といった分析型のアプローチも高い支持を得ました。「“なんであんな受け答えになったんだろう”と紙に書き出したら、自分でも冷静に向き合えるようになった」「怖さの正体が“自分の理想と現実のギャップ”だと気づいた」など、自分の中で失敗を客観視することで、過去との距離を取れるようになったという声もありました。

「面接で失敗したからダメな人間なのではない」「あの経験があったからこそ、今は違う」と受け止め方を変えることで、ネガティブな記憶に振り回されずに次の一歩を踏み出せる。過去の傷を“自分の一部”として笑って話せるようになることが、真の意味での克服なのかもしれません。