今回の記事では、インスタグラムのリールの再生数がフォロワー数より多い理由について紹介していきたいと思います。
現在、フォロワー数が少なくてもそれ以上にリールの再生数が回っている場合、その理由はなぜなのか。
また、どのようなユーザーにリールが拡散されているのか。そのあたりのアルゴリズムについても具体的に紹介していきたいと思います。
インスタリールの再生回数がフォロワー数より多い理由は?
では、具体的にインスタリールの再生数がフォロワー数を上回る理由について解説します。
インスタグラムのリールは、フォロワーだけでなく、フォロワー以外のユーザーにもリーチする仕組みになっています。アルゴリズムは、投稿されたリールを一定の範囲で拡散し、そこで評価が高かったリールをさらに多くのユーザーに届けるよう設計されています。
そのため、「リールは自分のフォロワーだけに表示される」という考え方は誤りです。もちろん、リールがフォロワーのおすすめ欄に表示されることもありますが、必ずしも全てのフォロワーにリーチするわけではありません。
フォロワーのおすすめ欄にリールを表示させるためには、そのフォロワーとの密なコミュニケーションが重要です。アルゴリズムは、フォロワーとのやり取りやエンゲージメントを評価基準の一つとしているため、まずはフォロワーにリーチし、その後に評価が高い投稿が外部へ拡散される仕組みになっています。
この流れを理解することで、リールがどのように拡散され、フォロワー数以上の再生数を獲得できるのかが見えてくるはずです。
フォロワー数よりインスタリールの再生回数が伸びない3つの原因
では次に、フォロワー数よりインスタリールの再生回数が伸びない三つの理由について解説します。
自分のフォロワー数よりもリールの再生回数が伸びずに悩んでいる方は、以下の三つのポイントを参考にしてみてください。この原因を理解し、改善することで再生回数を増やすヒントが得られるはずです。
視聴者がスキップしてしまうコンテンツになっている
一つ目の理由は、視聴者がスキップしてしまうコンテンツになっていることです。
インスタリールでは、視聴者が動画を長く見続けるほど、投稿が高く評価される傾向にあります。そのため、視聴者がすぐにスキップしてしまうようなコンテンツは、アルゴリズム上、評価が低くなり、再生回数が伸びにくくなってしまいます。
視聴者の興味を引き、手を止めてもらうためには、以下の工夫が必要です:
- 冒頭にこだわる:視聴者の目を引く言葉や場面を動画の冒頭に入れる。
- 魅力的なビジュアルを用意する:思わず見とれてしまうような背景や映像を使う。
- 強いインパクトを与える:視聴者に「続きを見たい」と思わせる要素を盛り込む。
こうした工夫を通じて、視聴者のスキップを防ぎ、再生時間を伸ばすことがリールの評価を上げるために重要です。
既視感のあるコンテンツになっている
二つ目の理由は、既視感のあるコンテンツになっていることです。
視聴者は「この動画は以前見たことがある」「この内容は知っている」と感じると、スキップしてしまう傾向にあります。なぜなら、視聴者が求めているのは、より新しい情報や目新しい視点だからです。他人の動画をそのまま真似たようなコンテンツは、既に消費された内容とみなされ、視聴者の関心が次の動画へと移ってしまいます。
これを防ぐためには、自分の動画にオリジナリティを加えることが重要です。具体的には:
- 自分の経験を取り入れる:視聴者にとって新鮮な内容を提供する。
- 自分なりの表現を工夫する:独自の言葉遣いや視点を活かした台本を作成する。
まずは、自分の動画を見直してみて、既視感を与える要素がないか確認しましょう。他の動画との差別化を図り、視聴者に新鮮さを感じてもらうことで、スキップされるリスクを減らすことができます。
平均再生時間が短い
三つ目の理由は、平均再生時間が短いことです。
インスタグラムのリールでは、平均再生時間が最も重要視される項目の一つです。これは、視聴者がそのリール動画をどれだけの時間視聴したかを表す指標であり、動画の評価に大きく影響します。
例えば、リール動画が60秒の場合、平均再生時間が20秒程度であれば高評価と見なされ、アルゴリズム上でおすすめされる可能性が高くなります。一方で、平均再生時間が10秒未満の動画は、評価が低くなり、リーチが広がりにくくなる傾向があります。
この平均再生時間を伸ばすためには、以下の工夫が効果的です:
- 引き込まれる台本を作成する:視聴者が最後まで見たくなるストーリー性を持たせる。
- 背景動画やビジュアルを工夫する:視覚的に飽きさせないデザインや映像を取り入れる。
- 最初の数秒でインパクトを与える:冒頭で視聴者の興味を引き、スキップされないようにする。
平均再生時間を意識して動画を設計することで、リールの評価を高め、より多くのユーザーにリーチするチャンスを広げることができます。
インスタリールの再生回数をフォロワー外へと伸ばすためのチェックポイント
次に、インスタリールの再生回数を伸ばすためのチェックポイントをご紹介します。
これからリール投稿を行う際には、「この動画は再生回数が伸びるのか」を以下のチェックポイントを参考に判断してみましょう。これらのポイントを確認し、問題がないと感じた場合に投稿することで、リールの再生回数を効果的に伸ばせる可能性が高まります。
①冒頭2秒にインパクトを付ける
一つ目は、冒頭2秒にインパクトをつけることです。
ユーザーが動画を見るかどうかを判断するのは、冒頭2秒の印象で決まります。この短い時間に、どんな言葉を使うか、どんな背景動画を設定するかによって、視聴者が手を止めるかスキップしてしまうかが決まります。
もしこの2秒間で「興味がないコンテンツだ」と判断されると、スキップされる可能性が高くなります。そのため、まずはユーザーのペルソナ像をしっかり絞り込みましょう。ペルソナがどのような言葉に反応しやすいのか、どのような動きや映像で興味を引けるのかを考えた上で、冒頭部分を設計することが重要です。
視聴者の興味を引くインパクトのある冒頭を作ることで、リールの再生回数を効果的に伸ばすことができます。
②動画のテンポを意識する
二つ目は、動画のテンポを意識することです。
ショート動画は、テンポが速いものほど視聴されやすい傾向があります。逆に、無音の時間があったり、テンポが遅い動画は視聴者を飽きさせてしまい、すぐにスワイプされてしまう可能性が高くなります。
これを防ぐためにおすすめなのが、ジェットカットと呼ばれる編集方法です。ジェットカットは、すべての無音区間をカットし、音声がある部分だけを繋げることで、テンポの良い動画を作ることができます。この編集を簡単に行うには、**Vrew(ブルー)**といったツールを使用するのがおすすめです。このツールを使えば、ワンクリックで無音区間を自動的にカットし、効率的に編集することが可能です。
こうしたツールを活用し、編集時間を短縮するとともに、テンポの良い動画を作る工夫をしてみましょう。テンポの改善が、視聴者の満足度と再生回数の向上に繋がります。
③コメントしたくなる仕掛けを付ける
三つ目は、コメントしたくなる仕掛けをつけることです。
インスタグラムだけでなく、TikTokでも同様に、コメントが多い動画は評価が高くなる傾向にあります。コメントがつく動画というのは、それだけ視聴者が「この動画に反応したい」と思い、時間を割いてコメントしている証拠です。そのため、アルゴリズム上も高く評価されやすくなります。
リール動画内にコメントしたくなる仕掛けを作ることで、視聴者からのコメントを集めることができます。例えば、次のような工夫が考えられます:
- 質問形式で視聴者に答えを促す
- ユーモアや意外性のある内容で感想を引き出す
- 自分の意見を視聴者に問いかける
ただし、やりすぎは禁物です。コメントを促した結果、視聴者が期待したものが得られなかった場合、その視聴者は二度とあなたのリールを見てくれなくなる可能性があります。重要なのは、コメントした結果、視聴者が期待以上の価値を得られるようにすることです。
これを意識して動画を作ることで、視聴者のエンゲージメントが高まり、結果的にリールの評価や再生回数の向上に繋がるでしょう。
④ショート動画のトレンドを取り入れている
次に、ショート動画のトレンドを取り入れることです。
ショート動画のトレンドは非常に速いペースで変化します。1ヶ月前に流行していたものが、翌月にはすでに過去のものとなり、新しいトレンドが登場していることも少なくありません。
その時々で「何が一番伸びているのか」を把握することが、効果的な動画作りの鍵となります。これを行うには、以下のような方法が役立ちます:
- 短期間で再生数が急増している動画をリサーチする
- トレンドを取り入れているアカウントを分析する
- SNSプラットフォーム内でトレンドとして紹介されているハッシュタグや音源を確認する
こうしたリサーチを通じて、最新のトレンドを把握し、自分の動画に取り入れることで、視聴者の興味を引きやすくなります。
ショート動画のトレンドをいち早く取り入れることで、再生回数を伸ばすチャンスが広がるため、ぜひ試してみてください。
⑤1カット1秒~3秒
次に、ワンカットを1秒から3秒に抑えることです。
リール動画の視聴者はテンポの速い動画を好む傾向があります。一方で、テンポが遅い動画はスキップされやすいという課題があります。この点については前述した通りですが、視聴者を飽きさせないためには、ワンカットの長さを1秒から3秒に抑えることが効果的です。
ここでの「ワンカット」とは、一つのシーンや背景を使う時間のことを指します。この秒数を短く設定し、めまぐるしくシーンを切り替えることで、視聴者の集中を維持しやすくなります。
そのため、以下の点に注意してください:
- 動画ストックを多めに準備する:多くの素材を用意しておくと、シーンを素早く切り替える編集がしやすくなります。
- 投稿前に確認する:自分のリール動画を見直し、ワンカットが3秒以上になっていないか確認しましょう。
テンポの速い動画編集を心がけることで、視聴者の興味を引き続け、リールの再生回数を伸ばすことが可能になります。
⑥ストレスを可能な限り無くす
次に、視聴者のストレスを可能な限りなくすことです。
リール動画がスキップされる理由の一つに、視聴者がその動画を見ている間にストレスを感じることがあります。視聴者は、ストレスを感じるとその動画をスキップし、別のコンテンツへ移ってしまう傾向があります。そのため、いかにストレスなく動画を楽しめるかを追求することがクリエイターに求められます。
以下のポイントを意識してみてください:
- 自分の動画を見直す:投稿前に、自分がその動画を見てストレスを感じる部分がないかチェックしましょう。
- ストレスの原因を修正する:視聴体験を妨げる部分があれば、他の動画に差し替えたり、ジェットカットでテンポを整えたりして改善します。
たとえば、無音の時間が長い、テンポが悪い、または視覚的に見づらい部分があるといった要素は、ストレスの原因になります。それらを取り除くことで、視聴者にとって心地よい動画に仕上げることができます。
ストレスフリーな視聴体験を提供することで、リール動画の再生回数や評価を向上させることが可能になります。
⑦音声や音源に違和感を無くす
次に、音声や音源に違和感をなくすことです。
動画撮影をiPhoneや古い機器で行う場合、音声や音源の品質が不十分であることがあります。この場合、以下のような問題が発生することがあります:
- 雑音が入ってしまう
- 声がはっきりと聞こえない
- 音源のスペックが低い
こうした問題があると、視聴者は動画に違和感を覚えたり、ストレスを感じたりする可能性が高くなります。また、動画の内容に合っていない音源を使用すると、視聴者にさらに違和感を与え、動画をスキップされてしまう原因にもなります。
これを防ぐためには、以下のポイントを確認しましょう:
- 音声がはっきり聞こえるか:ノイズをカットし、音質を向上させる編集を行う。
- 音源が動画内容とマッチしているか:使用する音楽や効果音が、動画のテーマや雰囲気に合っているか確認する。
- 動画を投稿前に見直す:自分で再生し、音声や音源に違和感がないかをチェックする。
これらを意識することで、視聴者にとってストレスフリーな視聴体験を提供でき、リール動画の再生回数を伸ばすことが期待できます。
⑧画質に拘る
次に、画質にこだわることです。
多くの発信者は、iPhoneで撮影した動画素材をもとに編集を行っていますが、既に多くの動画を投稿している発信者ほど、撮影方法や画質にこだわりを持っています。中には、一眼レフカメラを使用したり、照明機材を取り入れたり、4K対応のカメラで撮影するなど、質の高い動画を作るために細部まで工夫を凝らしています。
このような高品質な動画は視聴者に好印象を与えやすく、アルゴリズム上でも評価されやすい傾向にあります。
一方で、古いiPhoneや画質の悪い機材で撮影した動画をそのまま投稿すると、どうしてもこうした高品質な動画と比較され、見劣りしてしまうことがあります。その結果、視聴者の関心を引きにくくなり、評価が低くなる可能性があります。
そのため、動画の画質には徹底的にこだわる必要があります。
以下のポイントを意識してみてください:
- 最新のスマートフォンやカメラを使用する
- 撮影時に十分な照明を確保する
- 動画編集時に画質を損なわない設定を選ぶ
画質へのこだわりは、視聴者にプロフェッショナルな印象を与え、リール動画の再生回数を伸ばすための重要な要素です。
⑨再生数の多い投稿をリサーチする
最後に、再生数の多い投稿をリサーチすることです。
基本的に再生数の多いリール動画は、視聴者の関心を引きやすいテーマや構成が採用されていることが多いです。そのため、他の発信者の成功例を参考にし、自分の考えや新しいアイデアを組み込んだ台本を作成して投稿することで、再生数が伸びやすくなります。
具体的には、以下の流れを意識しましょう:
- 再生数の多い投稿をリサーチする:同じジャンルや関連するテーマで、再生数の多い投稿を探します。SNSの検索機能や人気のハッシュタグを活用すると効果的です。
- テーマの可能性を確認する:リサーチした投稿が、視聴者にどのような反応を得ているかを分析し、そのテーマが再生数を狙いやすいかどうか判断します。
- オリジナリティを加える:そのテーマをベースにしつつ、自分の考えや独自の視点を取り入れた台本を作成します。
これらを実践することで、人気のあるテーマを効果的に活用しつつ、自分らしい動画を投稿することができます。リサーチを活用して再生数が期待できるテーマを見つけ、動画制作に取り組んでみましょう。
まとめ
以上、インスタリールの再生回数がフォロワー数より多い理由について解説しました。
さらに、フォロワー数よりリールの再生回数が伸びない原因や、その具体的な対処法についても紹介しました。この記事を参考に、自分のリール動画がどのような点で不足しているのか、何が原因で伸びていないのかを考えてみてください。
もし、記事を実践しても再生回数が思うように伸びない場合には、ぜひ個別相談にお越しください。一緒に原因を分析し、改善策を見つけるお手伝いをいたします。